ICTで授業が変わる

授業のICT化

2020年度より新しい学習指導要領が実施されます。これによって小学校では5、6年生になると外国語が必修となり、全学年においてプログラミングが必修となります。外国語に関しては、従来の授業とそれほど違いはなく、中学から始まっていたものが2年早くなったと考えればよいでしょう。しかし、プログラミングに関しては、今までなかったものが追加になります。
実際の授業では、テキストでの授業だけでなく、実機を使用したものが必要となるので、授業においてICT化が必要になるということになります。低学年では、さすがにプログラムを書くといったようなことはありませんが、タブレットなどの端末を使用してコンピューターに慣れるといった授業が想定されています。授業でタブレット等を使用するようになるということになりそうです。

早いところではすでにICT化が行われている

2020年度から急にICT化というわけではなく、学校数はそれほど多くはないのですが、授業にICTを導入している学校もあります。佐賀県にある学映システムでは、生徒が使用するシステムを開発し、実際に導入も行っています。学映システムのような教育に特化したIT関連企業は全国にあるので、さまざまなシステムが各地で導入されているのです。これは、小中高といったさまざまな校種で行われています。
2020年度からの新しい学習指導要領を見越して、早めに導入している学校もあります。学映システムでも扱っていますが、デジタル教科書などは、タブレットを教科書として使用できるようになります。電子書籍のひとつということになりますが、全ての教科の教科書がタブレット1台に収まるため、持ち運びに関してはかなり便利なものであると言えそうです。ただし、液晶画面をずっと見つめる必要があり、ブルーライトの軽減などの必要性があるかもしれません。

校内のシステムとICT

授業に関しては、これからICT化が進んでいくことになりますが、学校でもICT化というのはすでに行われているところも多いです。一般企業と同様に、先生らが行っている校務がシステム化されているのです。特に私立の学校の場合、学校法人でさまざまな処理を行うので、学校ごとにさまざまなシステムが導入されています。
経理や給与などは一般企業とそれほど違いはありませんが、学校独自の仕事として校務があります。生徒の情報を管理するもので、出欠や成績などを管理します。通知表などもシステムで印刷されるのです。
入試に関するシステムもあるでしょう。最近ではWEB出願等で、願書はWEB上で登録を行い、受験料の振り込みをもって受け付け完了となるようです。合否もWEB上で発表され学校まで合否を見に行く必要がなくなっているようです。